【必見野球技術】A型長男の野球講座

元社会人野球選手が伝授する野球のあれこれ

物理法則【打者が1番打ちにくい球は?!】流体力学からみる野球 ノムさんの言う原点へ投げる力はやはり大切!

打者が1番打にくい球は?!ということで

もう少し的を絞り

1番ホームランになりにくい球

1番ホームランになる確率の低い球

について物理の世界の流体力学の観点から考えて行きたいと思います。

 

結論から言いますと

外角低めのその投手が持つ1番速い球である

と私は考えます。

ノムさん(野村克也さん)も原点に投げる力は大切だとおしゃっていましたね!

私が今回話す内容と理由は別だと思いますが(^_^;)

 

そう考える理由を説明していきます!!

※大前提としてバッティングに正解はないという考えを持っています。

  10割打者が存在しない為。イチロー選手でも3割後半...

  それを踏まえて読んでいただけたらありがたいです。

 

 

まず、ボールが飛んでいく仕組みについて皆さんは考えたことがありますか?

野球をやっている人にとって当たり前の感覚過ぎて、考えてきたことがないのではないでしょうか。ちなみ私は20年以上野球をしてきましたがつい最近まで考えたことがありませんでした。

 

考えるきっかけになったのは、野球とは全く関係ない人に

「飛行機の飛ぶ仕組みって知ってる?」

と聞かれた何気ない質問からです。

恥ずかしいことに私は答えることができませんでした。

(ある考え方ではまだ解明されていない。という見方をする人もいるようです)

 

確実に言えることとして、速いスピードで動くことによって受ける空気抵抗を利用して飛んでいる。ということならば多くの人が納得していただけるのではないでしょうか。

 

ではボールはどのような仕組みで飛んでいくのでしょうか?

ボールの上を打てば、ゴロになる。

ボールの下を打てば、フライになる。

これは感覚的に野球をしている人がわかっていることですね!

 

 

本題に近づいてきました!

ここではボールの上を打つことによってどのような作用が起きてボールがゴロ(下にいく)になるのか、ボールの下を打つことによってどのような作用が起きてボールがフライ(上にいく)になるのかということを考えて行きます。

 

またまた結論から!

ボールも飛行機と同じように空気の抵抗を利用して飛んでいるのです!

 

【ゴロになる仕組み】

ボールの上をバットで打つことでボールにかかる回転を想像してください。ボールが進んでいくことにより、空気抵抗が発生しますがボールが上に上がらない回転の仕組みになっているからボールは下に(ゴロ)いくのです。ゴルフなどでも言われる、いわゆるバックスピンの逆の回転の状態と表現します。

 

【フライになる仕組み】

ボールの下をバットで打つことでボールにかかる回転を想像してください。ゴロの時の逆の回転運動が起きることが想像できると思います。ボールが空気抵抗を受けた時に上に上がる回転の仕組みになっているのです。いわゆるバックスピンの状態です。

 

 

少なくともホームランを打つにはゴロではダメですから、ボールのやや下を打った方がホームランになる。ということは簡単に想像ができるかと思います。

 

最近流行った(今も流行っている?)フライボール革命という理論で登場するバレルゾーンという言葉があります。簡単に言えばそこの角度にボールを飛ばすことによってヒット、ホームランになる確率が高くなる。という理論でしたが私も理屈はその通りだと考えています。

 

その角度に飛ばすには球体であるボールの、この部分からこの部分の範囲をとらえることができなければ、いわゆるバレルゾーンに飛んでいかないという範囲が存在するはずです。

 

バッターから見てそのバレルゾーンに飛ばす為の範囲、面積が1番少なくなるのが外角低めのその投手が持つ1番速い球であるのです。これは速い球ほど落下の幅が少なくなるという理屈です。落下幅が少ないほどとらえるべき範囲、面積が小さくなり、ピンポイントでボールをとらえなくてはバレルゾーンに飛んでくれない。ということになるのです。条件を満たす幅が少なければ必然的に確率も下がるのでは?

(投手のボールは例え150キロの直球でさえ落下運動をしていますが、変化球などスピードの遅い球はより大きな落下幅があります。落下の幅が大きいほどいわゆるバレルゾーンに飛んでいく条件を満たす為にとらえるべきスポット、その面積が大きくなります。よってヒットや長打を打たれる可能性が上がるという考え方)

 

 

野球は確率のスポーツですから、迷った時、長打、ホームランを打たれたくない!と思った時にはこのことを理由に外角低めのその投手が持つ1番速い球を選択してみることにするのはいかがでしょうか(^ ^)

 

 

野村克也さんが配球には根拠がなくてはならないと言っています。深く研究して、根拠の一つにしてみてください!

また野村克也さんの著書をみるとわかりますが、投手の原点(外角低めのこと)に投げる能力の重要さが記されています。困った時の原点!というのはそういった観点から見ても理にかなっているのかもしれませんね!?

 

 

 

冒頭でも言いましたが、あくまで一つの考え方です。

 

私が皆さんに1番伝えたいのは、物事を様々な角度からみることによって新たな世界や発想が広がってくるということです!

 

ぜひ、これを機会に自分の好きなことや既にわかっていることなどを違った視点から観察してみてください!!